【RPE】★中学教師は能登半島地震のことをどう伝えているか

ロシア政治経済ジャーナルNo.2584 2024/1/19

 

全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。


今年は、「能登半島で大地震」という衝撃的なニュースか
らはじまりました。

外を歩いていると、モスクワで28年過ごした私でも、「寒
いなあ」と思うことがあります。

「こんなに寒いのに、地震で家がつぶれたり、避難所で暮
らしている被災者の皆さんは大変だなあ」

と思います。


近所のスーパーに行くと、「能登半島地震支援募金」の箱
がありました。

お金を入れました。


こういう時、「自分には実質何もできない」と無力感に陥
ります。

それでも、「関心を持ち続けること」が大事だと思います。

そういう意味で、毎日現地の状況を伝えてくれるメディア
の皆さんには、心から感謝しています。

現地の映像を見ると、あたかも戦地のようです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c2c06a7e2ac6a0d09bf0366cccd734a59e68ee8d

今日は、清田直紀さまのメールをご紹介させていただきま
す。

「何もできない」という無力感の中でも、「できることを
しよう」という決意を感じます。

【 メール転載ここから▼ 】


北野幸伯

いつもメルマガ、書籍などから
学ばせていただきありがとうございます。

今回のメルマガに冠された【重要】は、
まさにそのとおりだと感じました。

TV、新聞からは伝わってこないリアルな「声」が
文面から聞こえるようでした。

特に、心にズシンと響いたのが「代表電話」が壊れたから
メンタル崩壊を免れている…との言葉でした。

「こんなに悲しい一言はなかなか聞かれるものではない…」

そう思いました。

私も、中学教師として何ができるかを考えました。

やはり結論は「生徒たちに伝える」ことでした。

1月9日の学年集会で、学年の生徒と教師全員の前で話し、
最後は全員で黙祷を捧げました。

授業では、中学生集団避難で学習継続を選択する
新聞記事を紹介しました。

勤務校としては、生徒会事務局を中心として
被災者支援募金を実施。
集まったお金は日本赤十字社へ託しました。

北野様に紹介していただいた内容も、
今日以降の授業で伝えさせていただきます。

今回も貴重な発信、情報提供をありがとうございます。

追伸

最近、Facebookで「今日の短歌」を毎日投稿しています。

能登半島地震については下記の連作短歌を作りました。

【今日の短歌 能登半島地震を伝える 20240116】

被災地の中学生が集団で 疎開する記事を生徒に伝える

子供らは顔上げ我が手の新聞に 目をやり耳を傾けて聴く

今すぐに何かが出来るわけじゃない それでも知って欲しい現実

自分なら疎開できるか想像を 試みるから優しさが育つ

何事も我が事の如く思い寄せ 強く優しい人に育てよ


生徒たちには、

能登半島に知り合いの居る人はほとんどいないかもしれない。

それでも、同じ日本人・中学生として、
大変な境遇にある人がいると知り、想いを馳せる。

そういう体験が強く優しい人を育てると信じます」

という話をしました。〉