【RPE】★思いもよらない日本の見かた

ロシア政治経済ジャーナルNo.2606    2024/2/29

 

 

全世界のRPE読者の皆様、こんにちは!

北野です。



(@本のPRがあります。)



育鵬社のカリスマ編集者さんが、面白い本を送ってくださ
いました。



◆『思いもよらない日本の見かた』

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です。


アメリカ人の歴史学者ジェイソン・モーガンさん

カメルーン生まれの漫画家・星野ルネさん

カリスマ編集者・田中さん


の対談本です。


とても面白い本で、一日で完読しました。

いろいろいろいろ面白いのですが、いくつか例を挙げてお
きましょう。


ジェイソン・モーガンさんは、日本だけでなく、中国、韓
国にも住んでいました。

東アジアの三国にいて、なぜ日本を選んだのでしょうか?

中国と韓国に関する記述が興味深いです。



〈中国にいたのは、わずか五ケ月ぐらいです。

中国に住みつづけるのは無理だと思いました。

無理です、無理(笑)

中国人とアメリカ人はほぼ同じで、アメリカ人の性格を最
大化したのが中国人だと思います。

自己主張の強さは、アメリカ人以上です。

ニューヨークでさえ道を歩くときにはちょっとだけ譲り合
いますけど、中国人は絶対に譲らない。

「勝つのはオレだ!」という感じで、絶対に譲らないでぶ
つかってきます。

それは、若い人でも年寄りでも同じです。〉(46〜47p)
ーーー



そして、中国では毎日のように騙されたそうです。



〈毎日のように騙されました。

ある日、日本人と一緒にリンゴを買いに行きました。

中国人の店の人は日本人には、リンゴを五元で売りました。

中国人と日本人の顔は区別がつきにくいので、中国人だと
思って五元で売ったのだと思います。

ところが、同じリンゴを、私にはニヤニヤしながら


「100元だ」


と言うのです。

私の顔はアメリカ人ですから、アメリカ人には高く売れる
と考えたのだと思います。〉(103p)
ーー



中国がイヤになったモーガンさんは、ハワイ大学の大学院
で2年間学びました。

その後、韓国で英語の先生になります。

ですが、韓国もなじめなかったようです。

その理由は・・・・。



〈問題があって、それで韓国に住むのを止めてしまいまし
た。

それは、日本に対する韓国人の偏見の強さです。

もう、半端じゃないです。

韓国の学校で英語を教える一環として、時々教育に関する
レクチャーを受けます。

そこには、韓国での英語教師を希望して英語圏から来た人
たちが集まっていました。

英語授業のレクチャーですから、政治も歴史も関係ないは
ずなのですが、

ある日、突然に韓国の近代史の授業がありました。

初めから終わりまで、「いかに日本が悪いか」のオンパレ
ードで、日本を責める内容でした。〉(48p)
ーー



もちろん、これ一回だけではなく、



〈同じようなことを、何度も経験しました。〉(49p)



〈「あそこはね、日本人が朝鮮人を奴隷として働かせてい
た鉱山の建物なのよ」と説明を始めます。〉(49p)



〈「だから日本は悪い」という話が延々と続いて止まらな
い。

せっかくのピクニックなのに、プロパガンダ・セッション
になってしまう。

そういうことをたくさん経験しました。〉(49p)




一方、星野ルネさんのお話は、カメルーンの現状がわかっ
て面白かったです。

ですが、私が面白かったのは星野ルネさんの「幸福観」に
ついてです。



〈星野

幸せを感じる最小限のところ、

つまり閾値(いきち)が高すぎる気がします。

「幸せだ」と思うまでの、ハードルが高すぎる。

僕は好きな漫画を好きなときに描ける状態であれば、幸せ
です。

とりあえず家があって、好きなときに漫画を描いて、

ときには映画を見たり、ゲームを楽しんだり。

それだけで、幸せです。

それ以外のことは、ラーメンのトッピングみたいなものだ
から、

あってもなくてもいい。

日本人は、かなりのおカネを稼げる企業に勤めて、結婚も
して、子供もいて、健康で、さらに親戚付きあいもうまく
いっていてとか、

全部がそろっていないと幸せだと思えないのではないでし
ょうか


編集部 幸せになるための条件が多いということですか。


星野

メチャクチャ多い。

多すぎると思います。

だから、加点主義ではなくて、減点主義なのです。

これがあるから幸せだ、ではない。

これがないから幸せではない、となる。

いろんなものを持っているのに、たったひとつ足りないだ
けで、

「幸せじゃない」と言っている気がします。〉

(182〜183p)



〈日本は治安が良くて安全だし、

水もきれいだし、

義務教育で勉強もできるし、

衣食住にしても贅沢を言わなければなんとかなる。

そんな日本に暮らしているだけで、もう幸せじゃないです
か。〉

(183〜184p)
ーーー



この部分を読んで、「ホントにその通りだ」と思いました。

メルマガでご紹介できるのは、こんな感じでしょうか。


アメリカ人の歴史学者ジェイソン・モーガンさん、

カメルーン生まれの漫画家・星野ルネさん、

カリスマ編集者田中さんが


・日本と世界の現状

・理想的な経済モデル

・日本人の政治観

・幸せについて

・文化の壁

・死とサムシンググレート


について、とても興味深い対談をされています。



◆『思いもよらない日本の見かた』

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是非ご一読ください。