日本の地下水が危ない | 橋本淳司 | 都市開発・都市問題 | Kindleストア | Amazon

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アマゾンの書評

jun
生活を脅かす地下水危機2013年2月6日に日本でレビュー済み
『地下を流れる川』、それが地下水である。
その地下水は、水道水、飲料水事業、農業に使われており、私たちの生活基盤を支えている。
しかし、地下水は、河川や湖沼の表流水とは違い、実際に見ることはできない。
それ故に、今、日本の地下水が危機にさらされていても、日本社会には地下水に対する危機感がなく、日本人一人一人に地下水を「守る」という意識が欠如している。

地下水の危機とは具体的に何なのか、何が問題なのか、どの様な対策が必要なのか。本書では、地下水保全の具体的な実例を踏まえ、先ずは「地下水は公共のものである」と法律で定めるべきであると主張している。地下水に深く関わる水循環はもちろんのこと、新たな水マネジメント思想・哲学である「生態共生管理」にまで言及した、地下水の恩恵を授かる生活者全員に読んでいただきたい一冊。

近年、外国人による合法的な土地取引による森林買収の実態がある。この動きを受けて、地球レベルでの淡水不足と水質汚染により、日本の水が海外に持ち出されてしまうのではないかという懸念が行政に広がっている。しかし、土地や水を売りたい地主や日本企業の思惑もある。

日本には地下水を管理する法律がなく、動きの早い自治体では、条例で対処し始めた。しかし、条例作りには、憲法の財産権を基に、地下水を利用したい企業と保全したい住民、意見の異なる各自治体、縦割り行政、上流域と下流域など、様々な利害関係があり、簡単ではない。

水田は地下水を涵養する。しかし、戦後、食糧の海外輸入により食文化が変わるにつれ、米の消費量は減少し、それを受けて減反政策が行われた。結果、地下水は涵養されなくなり、減り始めた。米の消費量を増やすことは、食糧確保、農業活性化、地下水強化の一石三鳥の効果がある。加えて、諸外国の日本用の食糧生産にかかる水負荷を減らすこともできる。日本の食文化は、世界の食糧危機、水環境保全と密接に関わっている。

日本の荒廃した森を間伐や植林、育林により再生すると、森の水を育む機能が回復する。日本は8割を輸入木材に頼っているが、身近な木材に切り替えることで、日本の森を再生させ、海外での森林破壊を食い止め、私たちの水源を守ることができる。

本書の最後にある、一歩を踏み出そうと背中を押してくれる著者のメッセージが印象的。