「reiwaはチベット語の希望のrewaに」新元号に在日チベット人も歓迎 - 毎日新聞


「reiwaはチベット語の希望のrewaに」新元号に在日チベット人も歓迎 - 毎日新聞

 

「reiwaはチベット語の希望のrewaに」新元号に在日チベット人も歓迎
毎日新聞 2019年4月2日 10時37分(最終更新 4月2日 10時56分)

マイニュース
 「チベット語のrewa(希望)に通じますね」。新しい元号「令和」に、日本在住のチベット人からも喜びの声が上がっている。ダライ・ラマ法王日本代表部事務所(東京都新宿区)のルントック代表(58)は「新元号発表後、『音が同じ』と何本も電話がありました。チベット語は母音に長短がなくRを重く発声しますが、日本人にはとても似て聞こえるようです」。

【写真特集】その瞬間、各地の表情は…
【写真特集】新元号発表の歴史的一日、写真で振り返る
 埼玉県に住む20代のチベット人男性は、令和をローマ字入力して「レワと似ている」と思った。うれしくなり「令和はいいですね! チベット語発音は『希望』という意味です」と1日正午過ぎにツイート。12時間で4万6500回以上リツイート(転載)され、「偶然でもすごい」「二重に素敵(すてき)」などと多数の返信があった。「チベット語でもいい意味に聞こえますよ、と伝えたかった。反応が大きくて、伝わってうれしい」


 長野県松本市のゲニェン・テンジンさん(36)は、英文のニュース画像を添え「日本の新時代の名はチベット語のHopeに近い音です」とフェイスブックに英文で投稿。「日本語が読めない海外の友人知人にも知らせたくて。皆、元号自体を知らないけど、日本でどれだけ重要な言葉か説明して、それが『希望』に聞こえると知ったら驚くよ。何かいいことがある感じでしょ」と声を弾ませた。

 ルントック代表は、1959年の「チベット動乱」から3月で60年たったことに触れ「チベットは深刻な状況が続き暗いニュースが多いので、明るい話題で注目されてうれしい」と喜ぶ。「日本の新元号に、チベット人が『希望』をもらった気持ちです」【藤田祐子】