「ステルス戦争」

Robert Spalding
Stealth War: How China Took Over While America's Elite Slept

 

アマゾンのレビュー

シュタインバッハ
ハドソン研究所のシニアフェローが書いた非軍事的な浸透戦
著者Robert Spaldingは、ワシントンDCハドソン研究所のシニアフェローです。
武器による戦争だけが戦争ではないと著者は言います。
著者が主張していることは、四つの自由の堅持です。
それは、
① 言論の自由
② 信仰の自由
③ 欠乏からの自由
④ 恐怖からの自由

本書は英書ですが、翻訳出版されるとよいと思いました。

ワインアドバイザー
中国共産党による限定されない戦争
統合参謀本部で中国担当責任者だった退役空軍准将が書いた本であり、中国共産党(CCP)のやり方は密かに米国のあちこちに浸透していて厳しい状況になっていることが理解出来ました。国連機関の支配もCCPの「Stealth War」の一貫だということがよくわかりますし、VOA上層部を金の力で動かして、CCPの不都合なことは放送させないとか、CCPに必要な米国Start-up企業のメールを盗み読みして、受発注のメールを送受信できなくして、売り上げを下げさせて企業価値が下がったところで買収するとか、One Road One Belt(一帯一路)政策でアジアやアフリカ諸国に多額の資金援助をしてインフラストラクチャーを整備して、これらの国々で中国と同じような監視社会を構築しようとしていたり、米国のシンクタンクに多額の資金提供をして、経営陣に中国に不利なレポートを書こうとすると資金を引き揚げますよ、と脅迫する、米国に留学している中国人学生には中国領事館の人間が近づいて、中国に不利なことを言ったりしたら、中国社会で生きていけなくしてやるぞといった脅迫をしていたり、などアメリカも恐ろしい状況にあることが改めて理解できる。CCPは、人権を認めず、完璧な監視社会を構築して、ジョージ・オーウェルビッグブラザーのような世界で唯一の存在になりたがっているという主張はあながち誇張ではないように思える。日本の為政者も習近平国賓で招待するなど馬鹿げたことを即刻やめるべきであろう。また、遠藤誉氏の最近の著作「米中貿易戦争の裏側」という本のはしがきには、国防総省の2019年の報告書に、米国では5Gの基地局設備を作れるメーカーがないと書かれていて、基地局はすべて、ファーウェイかZTEになってしまうことが書かれています。本書と合わせて読むのもよいだろう。5Gを用いたCCPの世界支配はより浸透していくことを阻止することを真剣に考えなければならないだろう。